生活リハビリテーション
- 病院で治療時のリハビリテーションと在宅でのリハビリテーションは同じで良いのか?
- 1日15分程度のリハビリテーションだけで良いのか?
- やらされ感いっぱいのリハビリテーションで良いのか?
このような疑問から「生活リハビリテーション」を始めました。
現在「デイサービスこもれび」では、ご利用者様の身体的機能の維持・改善を図るため様々な取り組みを行っています。小集団で行う機能訓練としては、ラジオ体操、呼吸体操、スロー空手ストレッチ、すもう体操、ボクシング体操、太極拳体操、簡易な座位ヨガ体操、手指体操、棒体操、音楽を使った首・肩・足の体操等を実施しています。また個別に行う機能訓練としては、基本動作訓練、筋力増強訓練、手指動作訓練等をご利用者様と機能訓練指導員とがマンツウマンで行っています。ただ、いかに上手にやる気になって頂いても、どうしても受け身的な取り組みになっていました。
自発的な機能訓練にするために、理学療法士の松本健史先生のご指導を受けることにしました。松本先生は京都府与謝野町在住で、「生活行為に勝る訓練なし」の信念の下、老人ホーム等でのリハビリアドバイス、全国での研修会講師などを行って、「生活リハビリテーション」の普及活動を続けられています。
「デイサービスこもれび」は「機能訓練業務及び生活期におけるリハビリの技術提供、支援、助言、推進等」の顧問契約を締結しました。
生活リハビリテーション
- デイサービスの利用時間すべてがリハビリという視点から機能訓練に取り組んでいます。例えば、入浴やトイレ介助等もリハビリテーションと考えます。そのために、ご利用者様と職員双方の意識改革を行っています。
- 「受け身」ではなく、「自発的」な行動を大切にした機能訓練を実施しています。ご利用者様の好きなことや、昔の職業等を大切にしています。
- レクリエーション等も機能訓練と位置づけ、職員がご利用者様に丁寧な説明をして、受け身的なものもできるだけ自発的なものに変えています。
- ご利用者様の残存機能を最大限に生かすよう心がけています。職員は、ご利用者様が今できることは何があるのか、常に考え、ご利用者様ができることは、ご自分でやっていただくようにしています。できない部分のみをお手伝いをして、ご利用者様の自立支援を徹底しています。
- 機能訓練を、できるだけ他の人に感謝されるような訓練内容になるように努力しています。タオルたたみ等の機能訓練を実施した時、職員も心から感謝するようにこころがけています。「居場所と役割作り」を常に考えています。「共感無き者に機能訓練はできない。」を合言葉に機能訓練を実施しています。
松本健史さんの著書
- 生活リハビリ術(ブリコラージュ)
- 間違いだらけの生活機能訓練改善授業(日総研出版)
- 認知症、中重度生活機能訓練(日総研出版)
- 認知症その関わり方間違いです(関西看護出版)
- 介護の拘縮対応ケア(ナツメ社)