オオカミ少女が教えてくれたオムツはずし!受け身の介護から主体性を大切にした介護へ!!
先日、「デイサービスこもれび」で、8月の「生活リハビリ研修会」が実施されました。当然、密になることを避け、オゾン等で常時空気中を消毒殺菌していました。講師は、今月も生活リハビリの達人「松本健史先生」です。「立ち上がりの3条件」「坐骨座りと仙骨座り」良い排便姿勢の作り方」「手引歩行の問題点」等々は毎回、繰り返し繰り返し教えていただいています。今回も重要な注意点が多々ありましたが、私の印象に残った3点をご紹介いたします。一つ目は、「オオカミ少女」です。社会学や社会心理学では必ずと言っていいほど登場いたします。オオカミに育てられた少女に、身についた能力がありました。夜になると目が光り、夜でも目が見えると言うことです。夜行性の生活をしてきたことで、夜行性の感覚が身についたということです。人間は生きていく上で必要な感覚は取り入れるが、不必要な感覚は捨ててしまうということでした。例えば、オムツが濡れていて気持ち悪いという感覚も失禁が重なると、プライド等によって捨ててしまうということも多々あると説明がありました。尿意の感覚さえもなくします。二つ目は、手引歩行の問題点です。利用者様の視野が狭くなる。(介護者の体しか見えない)バランスを崩した時に危険な状態になる。他にもありますが、一番の問題点は「受け身の介護」になるということです。介護を実践していく上で大切なことは、利用者様にとって主体性のある生活作りをしていくということです。3つ目は、利用者様が主体的な生活動作を行えた時、職員自らの喜びとして感じることが出来るかという事です。「デイサービスこもれび」にも自らの喜びと思える職員が数名いました。ありがたいことでした。