東日本大震災に思う!大切なことを甦らせてくれました。
今は「啓蟄」、冬ごもりをしていた虫たちが目を覚ましています。花や木も芽を膨らませ今にも起きようとしています。白梅が咲き、紅梅にバトンを渡し、そのバトンは桃の花に渡ろうとしています。啓蟄も半ばになり候の言葉も「桃始めて笑う」、桃のつぼみがほころび、花が咲き始めるころという意味です。花が咲くことを昔は、笑うと言っていたそうです。そんな穏やかな日の朝刊の一面は、すべての新聞が「7年」をキーワードとして記事が書かれていました。そうです、7年前の3月11日、東日本大震災が起きました。死者2万2千人、今も約7万3千人の方々が避難生活を送られているそうです。本当に悲惨な出来事でした。一瞬にして2万2千人の尊い命が、この世から去ってしまう。その現実を前にして悲しみ、苦しんだ人たちがどれほど居られたか、その苦しみは私たちには思いもつかないほど大きなものだったと思います。2か月ほど前に田坂宏志さんの「いかに生きるか」という著書を手にしました。そこにはこう書かれていました。「我々は、この大震災の経験を通じて、共感という言葉の、本当の意味を知った。では、共感とは、何か。共感とは目の前にいる一人の人間の姿が自分の姿のように思えること。この東日本大震災は、そのことを、我々に教えてくれた。」鎮魂、亡くなられた方々の魂を鎮めていただくためにも、私たちは、この悲惨な出来事を決して風化させてはいけないと思います。
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