長寿社会とともに認知症の高齢者が増え続けています。認知症の中でも圧倒的に多いのが、アルツハイマー型認知症です。簡単に言うと脳細胞が萎縮していく病気です。記憶が徐々になくなり、判断、認識能力等も失われていきます。これを中核症状と言いますが、現代医学では中核症状が回復することはありません。これに対して周辺症状(徘徊、暴力、異常行動等)は、介護者の対応等で緩和されたりします。周辺症状も大便で遊んだり(弄便)、大便を食したり(異食)と非人間的な行動へと進むこともあります。人の命には限界があります。「その限界が来るまでは、できるだけ人間らしい生活を送れるようにしよう」それが介護事業に携わっている者の使命だと思っています。