先日、利用者の方から頂いた紅白のアマリリスが「デイサービスこもれび」の玄関で咲いています。華麗であり、質素さも兼ね備えています。清廉とはこういうものかと感心しています。今日、高齢者住宅に住まわれている利用者の方のご家族が来所されました。この方と少し立ち話をさせていただきました。昭和の時代はどうだった、今の男の子は女の子はと言うような話題でした。今は昔に較べると自由(形式的自由)が氾濫し、それを享受しています。子供たちの住んでいる世界も同じです。普通に考えると、自由なことは幸せなことと考えられます。基本的にはそうだと思います。ただ、人間と言う動物はそう単純ではないようです。子供たちを見ていると、最近考えさせられるものがあります。現代の子供たちは自由という大海の中で、人としての価値観、自分自身の存在感等を探し求め、それに疲れ切っているような気がしてなりません。私が育った昭和の時代は少し貧しかったかもしれませんが、勤勉にまじめに生きていれば社会的に認められていました。今なら「ダサい」と言われるかもしれません。昭和の時代は今より確実に「自分探し」に要する手間が少なくてすんだように思われます。ただし、他の苦労、困難等が多々あったに違いないとも思います。私は現在、介護事業をしていて休む暇もありません。しかし「自分探し」をする必要のない今を、感謝し、もっともっと大切に生きていく必要があると思っています。(「一所懸命」一所で命がけ、日々精進)